施 政 方 針
平成19年度

はじめに    
     
■第1「万人でにぎわう生活創造都市」   ■第2「未来へはばたく交流文化都市」
  産業振興
  農業
  漁業
  観光
  雇用機会の確保と失業対策
  那覇港湾整備
  西海岸開発
  牧港補給地区の跡地利用計画
  都市計画
  道路整備
  上水道
  下水道
  地域情報化
 
  生涯学習の推進
  てだこウォーク
  学校教育
  教育施設の整備
  文化振興事業
  浦添市美術館
  浦添市立図書館
  市内史跡・文化財の整備
  青少年の健全育成
  地域コミュニティ
  国際交流の推進
  男女共同参画社会の実現
     
第3「ハートがかよう健康福祉都市」   第4「安らぎにみちた快適環境都市」
  地域福祉
  子育て支援・保育
  子育て支援・児童福祉
  高齢者福祉
  障害者福祉
  生活困窮世帯への対応
  国民健康保険
  介護保険
  国民年金
  市民の健康づくり
 
  地域防災
  消防
  交通安全・防犯活動
  区画整理事業の推進
  公園の整備
  市民協働のまちづくり
  環境保全とゴミ対策
     
第5「計画の実現に向けて」    
 
はじめに
 本日、第140回浦添市議会定例会の開会にあたり、上程いたしました各議案の説明に先立ち、平成19年度の施政方針について、所信を申し上げ、議員ならびに市民皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 私は、浦添市長に就任以来、「行政は市民への最大のサービス機関である」との認識のもと、常に市民の声に耳を傾け、身命を賭して、「てだこの都市・浦添」のまちづくりに邁進してまいりました。
 幸いにして、議員各位ならびに市民皆様のご理解とご協力により、着実に市政発展に寄与することができました。今後もいささかも揺らぐことなく、公約のひとつひとつに丁寧に取り組み、市政発展に全力を傾注してまいります。
 さて、我が国の経済は、バブル崩壊後の長期停滞のトンネルから抜け出し、戦後最長の「いざなぎ景気」を越える景気拡大が続いていると言われます。
 本県経済も、昨年は入域観光客数が、過去最高の563万人余を記録する中で、観光関連投資等の順調な伸びをはじめ、個人消費も堅調に推移しております。雇用情勢についても、完全失業率が7パーセント台に改善するなど、県経済の好調さを示しています。
 しかしながら、企業業績の回復に比べ、国民の景気回復の実感は依然として乏しく、国民が実感できる真の景気回復への早急な対策が求められております。
 政府においては、今後、5年間程度で日本経済の潜在的成長力を高める改革と併せて「地方の活力なくして国の活力なし」との方針のもと、知恵と工夫にあふれた地方の実現に向けて、必要な支援を行うこととしております。
 地方の財政に焦点をあてた国と地方の「三位一体改革」は、平成18年度をもって終了となり、また新たに成立した「地方分権改革推進法」に基づいて、税・財政改革を中心とした第2次分権改革を実施するとしております。
 地方分権改革は、「国が決めて地方が従う」という中央集権の原理から「地方が決め地方が実現する」地方分権の原理へ歴史的に転換する大きなステップになると考えます。
 私は、市民が主役の市民本位の安定した地方自治の確立に向けて、英知を絞り職員一丸となって、これらの分権改革に果敢に取り組んでまいります。
 そのためには、財政健全化に向けた実効性のある行財政改革はもとより、簡素にして効率的な行政組織の見直しが肝要であるとの認識にたって、本年度において、機構改革を実施してまいります。また、人材育成基本方針「前向(めぇない)宣言」によって、未来の浦添を担う魅力あふれる人材の育成に努めてまいります。
 在日米軍再編で全面返還が合意された牧港補給地区については、本市が実施する諸事業の円滑な推進を目的として、他施設の移設と連動しない返還スケジュールによる計画的な返還を目指します。
 そのため、牧港補給地区の単独の返還プログラムを早期に策定することを関係機関へ引き続き要望するとともに、西海岸開発と一体となった跡地利用計画の策定に取り組んでまいります。
 また、本年度は、「子どもたちを主体としたまちづくり」の基本理念に則り、市内11小学校区の最後の児童センターとなる前田小学校区児童センターの実施設計をはじめ、老朽化した浦添幼稚園園舎の改築事業、放課後子どもプランによる放課後子ども教室推進事業、地域活動支援センター事業、浦添市育児支援家庭訪問事業など、多くの新規事業に取り組み、子ども関連事業の拡充強化を図ってまいります。
 私は、激しく揺れ動く時代の荒波の中にあっても、市民の皆様が夢と希望に満ちあふれ、「浦添市民でよかった、これからもずっと住み続けたい」と誇りのもてるまちづくりに、情熱の全てを傾け、一心不乱に取り組んでまいります。
 以下、平成19年度の主要施策について、順次ご説明申し上げます。

 
第1 万人(うまんちゅ)でにぎわう生活創造都市
 第1は、「万人(うまんちゅ)でにぎわう生活創造都市」についてであります。
 都市は、そこに住む人や働く人々が誇りと喜びを感じ、生き生きとした時間や空間を享受できることで、その魅力を一層高めます。
 
【産業振興】
 浦添市産業振興センター「結の街」は、市内外の企業に広範に活用され、産業活動の拠点としてその役割を充分に発揮しています。今後、インキュベーション施設運営を充実させ、起業家の育成やベンチャー企業を輩出するための支援等に取り組んでまいります。また、文化・産業・交流の拠点として、経済の活性化と雇用機会の創出を図りながら、「夢づくり」「まちづくり」「人づくり」に力を注いでまいります。
 昨年地域再生計画の認定を受けた「地域提案型雇用促進事業」を引き続き推進し、養蚕事業と連携した絹織物の織子養成を図り「てだこの都市・ものづくりタウン計画」の実現に努めてまいります。
 また、昨年12月に地域再生計画の認定を受けた「一人一人が輝く男女共同参画のまちづくり」の地域通貨サービス事業を拡充して実施することにより、地域経済の活性化や地域コミュニティーの醸成を図ってまいります。
 地場産業の育成については、展示会の充実・啓発を支援し、また、新たな地場産品開発の奨励に努め、市特産品等出展助成事業を実施し、県内外への販路拡大を推進してまいります。 
 小規模企業については、その経営の安定、発展を図るため、市小口資金融資制度を充実させるとともに、引き続き県小規模企業対策資金制度の積極的な活用を啓発してまいります。
 さらに、沖縄振興特別措置法に基づく産業高度化地域指定を受け、デザイン業・製造事業者等に対する固定資産税の減免や、新規雇用者採用企業に対する研修補助、施設賃借補助を実施して、引き続き企業誘致に積極的に取り組んでまいります。
 
【農業】
 農業については、亜熱帯性気候の特性を活かした、収益性の高い野菜・果樹・園芸作物を中心とした都市近郊型農業を促進します。また、桑の栽培が農家の新たな収入源となるよう、養蚕事業の振興に取り組みます。
 
【漁業】
 浦添宜野湾漁業協同組合では、沖縄の気候風土に適し、採算性の高い海ぶどうの陸上養殖施設が牧港漁港内にて順調に稼働しております。クルマエビ養殖事業は、本市の地場産業として安定した生産が続いております。今後とも水産業の振興を図るため、漁獲高の安定確保を目的としてパヤオ設置や燃料費補填事業の実施ならびに流通販路確保のため関係機関と連携を強化してまいります。
 
【観光】
 東京ヤクルトスワローズ春季キャンプは、本市の「春の三大風物詩」の一つとして広く市民に周知されるところとなり、青少年の健全育成や、市政情報の発信、県経済への波及効果の面から大きく期待されております。本年度も積極的に春季キャンプを支援するとともに、神宮球場において東京ヤクルト浦添デーを引き続き開催し、観光地「浦添」のアピールと地場産品の普及に努めてまいります。
 また、浦添市観光協会や市民団体と連携を図り、史跡、施設、イベントなど本市の様々な魅力ある観光資源を活かし、観光振興に取り組んでまいります。
 
【雇用機会の確保と失業対策】
 県内の完全失業率は、7パーセント台を推移しており、一定の改善は見られるものの、依然として深刻な雇用情勢となっております。このような中、「浦添市地域職業相談室」を開設し、沖縄労働局とタイアップして若年層を中心に高齢者を含む広範な雇用相談を実施してまいりました。その結果、半年間で121人の雇用を実現して大きな成果をあげており、引き続き雇用問題の改善に向け、取り組みを強化してまいります。
 また、市内在住者の優先雇用の機会を確保するために実施している企業訪問や高校生への就職促進講演会の充実を図り、就職を希望する市民に対して職業能力開発講座等を引き続き実施し、技能、知識の習得による実務支援を行ってまいります。さらに、中小企業従業員の福利厚生と雇用の安定を図るため退職金共済制度への助成や、中小企業の育成強化のための諸施策の充実に努めます。
 
【那覇港湾整備】
 国際流通港湾を目指す那覇港では、民間主導による「那覇港公共国際コンテナターミナル運営事業」を開始し、背後地においてロジスティクスセンターの整備をPFI事業として推進しているところであります。これらの取り組みは那覇港の立地特性を活かした、競争力のある国際流通港湾の実現に向けた大きな前進であり、国際物流関連産業の新規立地による雇用創出など、県ならびに本市経済への波及効果が大いに期待できることから、引き続き那覇港の整備を促進してまいります。
 
【西海岸開発】
 また、県経済の自立的発展に寄与する新たな産業集積の拠点として、那覇港浦添ふ頭の整備を進め、21世紀の浦添を象徴する「海を活かした文化と活力ある新しい都市の形成」の実現に向けて、一層取り組みを強化してまいります。
 第1ステージとして、国道58号の慢性的な交通渋滞を緩和し、港湾物流の円滑化を図る臨港道路浦添線及び産業の集積地となる都市機能用地について、引き続き本市が事業主体として埋立事業に係る諸調査を実施してまいります。
 
【牧港補給地区の跡地利用計画】
 牧港補給地区の跡地利用計画については、地権者の利益及び市益を損なうことがないように意を払い、本地区の返還スケジュールを見据えるなかで、地権者や市民の意向を反映させた跡地利用計画を策定いたします。本年度は当該地区が返還後において、沖縄県の産業振興を牽引する地区としての役割を担うために必要なリーディング産業の導入調査を実施してまいります。
 
【都市計画】
 都市機能の充実と快適な暮らしの基盤となる幹線道路については、国道58号の交通渋滞の緩和が期待される沖縄西海岸道路浦添北道路、港川道路の整備について、事業主体である国・県に対し事業の早期完成を働きかけてまいります。また、勢理客線、宇治真線については本年度の事業完了を目指します。
 
【道路整備】
 地域交通の円滑化や安全性等を確保し、快適な暮らしを支えるための生活基盤となる補助幹線道路の整備については、大平安波茶線のほか3路線の整備事業を推進してまいります。
 浦添城跡へのアクセス道路となる市道仲間線は、歴史的環境に配慮した「城下まち仲間地区街なみ環境整備事業」により整備を進めてまいります。
 生活道路については、緊急性のある道路を優先して整備を行い、既存の道路は機能維持に努めてまいります。
 
【上水道】
 上水道については、安全で安定した水の供給を確保するため、配水管布設替工事や改良事業を推進するとともに、有収率の向上に努めてまいります。
 
【下水道】
 下水道は、公共用水域の水質を保全し、清潔で快適な住環境を確保する重要な都市施設であります。本年度は南第一土地区画整理地区及び牧港地区において、公共下水道補助事業と浸水対策下水道補助事業を実施し、雨水及び汚水工事を推進してまいります。また、機能高度化下水道補助事業により、牧港中継ポンプ場及び西洲中継ポンプ場の改築耐震診断を実施いたします。
 
【地域情報化】
 国は「電子政府構築計画」に基づき、国民の利便性やサービスの向上、IT化に対応した業務改革等を進め電子政府の構築を推進してきております。これにより各地方自治体においても情報環境の整備が進み、インターネットを利用した電子申請等のシステム構築が進められております。本市においては本年度より、いつでもどこでも行政サービスが受けられる電子自治体の実現に向けて、システムの構築及び運用のための基盤整備に取り組みます。また、新たな庁内LANシステムの運用開始により、安定した敏速な窓口業務を実施してまいります。

 
第2 未来へはばたく交流文化都市
 第2は、「未来へはばたく交流文化都市」についてであります。
 市民一人一人が、潤いのある豊かな生活を営み、活力ある社会を形成していくためには、学校教育の充実をはじめ、文化・スポーツ活動の振興、まちづくり生涯学習の基盤整備が重要であると考えます。
 
【生涯学習の推進】
 市民の文化芸術振興及び生涯学習拠点として現在建設中である「浦添市てだこホール」は、本年4月の大ホール棟及び生涯学習棟の供用開始に向けて準備を進めております。さらに、年度内の小ホール棟の完成に向けて取り組んでまいります。
 また、浦添市てだこ学園大学院の運営や、中央公民館分館における各種講座の開設等により生涯学習の充実を図ってまいります。
 次に、本年度より「放課後子ども教室推進事業」を実施し、子どもたちの健全育成に努めるとともに、引き続き家庭の教育力の向上を図るため家庭教育学級や社会教育学級及び家庭教育ユイマール事業の充実に努めます。さらに、「まなびフェスタ浦添」の開催や、その他スポーツ・レクリエーション活動を拡充強化してまいります。
 
【てだこウォーク】
 春の三大風物詩の一つとして定着し、ウォーカーの祭典として開催された「てだこウォーク2007」は、過去最高の8000名余の参加者を得て大いに賑わい、市民の健康はもとより、コミュニティーの増進ならびに観光振興に大きく寄与いたしました。本年度も市民及び県内外の多数のウォーカーの参加を募り、沖縄を代表する一大イベントとして「てだこウォーク2008」の開催に取り組んでまいります。
 
【学校教育】
 学校教育は、教育基本法の改正に伴い大きな改革期を迎えております。社会の急激な変化に主体的に対応できる資質や、自ら学び、自ら考え、自ら課題を見つけ解決できる能力を育成し、基礎・基本の学力の確実な定着や、子ども一人一人の個性を活かす教育を推進していくことが重要であります。
 学校・家庭・地域社会の連携を深め、地域に開かれた特色あるまちづくりを推進し、望ましい勤労観や職業観を身につけさせるキャリア教育に加え、さらに、沖縄県の施策として「夢・にぬふぁ星プランU」として新たな学力向上対策が取り組まれることから、その方針に則り浦添市独自の取り組みを充実させながら、より一層の幼児・児童生徒の学力向上に努めてまいります。
 本年度から本格実施される特別支援教育の充実を図るとともに、平成16年4月から開始した「英語教育特区」による英語教育の推進については、これまでの成果を踏まえ、小・中学校が連携し音声を中心とした英語教育に取り組んでまいります。
 小学校5年生を対象にしたセカンドスクールは、自然・人・地域とのふれあいを通し、思いやりの心や感謝の心、感動の心を持つ「心豊かなたくましい子」の育成を目指した事業であることから、関係機関の協力を得ながら引き続き取り組んでまいります。
 本年度から学校教育法の一部改正に伴い、特別支援教育が本格的にスタートいたします。これにより通常学級に在籍している軽度発達障害児等についても、個別のニーズに応じた適切な教育的支援を行うことができます。本市においては「市の特別支援教育コーディネーター」や「巡回指導員」の配置、小中学校特別支援教育ヘルパーの派遣、教職員の研修会等を通して、支援体制の整備に努めております。さらに、保護者及び地域への啓発活動を強化し、これまで推進してきた特別支援教育の一層の充実を図ってまいります。
 本年度は、「第2次浦添市情報教育推進3ヶ年計画」の2年目にあたります。これまでの成果を踏まえ、本市の児童・生徒の情報活用能力を高め、「21世紀を担う人材」「世界に通用する人材」の育成を目指し、各学校における情報教育推進体制の確立を図ってまいります。
 
【教育施設の整備】
 教育施設の整備については、良好な学習環境の確保のため、計画的に取り組んでいるところであります。本年度は継続事業として浦添中学校屋内運動場改築及びプール新設事業及び仲西中学校屋内運動場改築事業を実施し、新たに浦添幼稚園園舎改築事業及び神森中学校校舎増築事業に取り組んでまいります。
 
【文化振興事業】
 文化振興事業については、「浦添市てだこホール」大ホール棟の4月開館に伴い、記念式典ならびに「浦添市民音楽祭」を開催いたします。また、てだこホールの指定管理者や市民との協働体制を確立し、市民の音楽活動、舞台演劇の発表、国立劇場おきなわとの連携事業、文化芸術の鑑賞事業等を実施することにより、文化事業の振興を図ってまいります。また、優れた文化芸術にふれあう機会を提供するため、誘致事業である「沖展」の開催を引き続き取り組んでまいります。
 
【浦添市美術館】
 美術館においては、県内外の特に優れた琉球漆器を一堂に展示する「琉球漆器名品展」のほか、市内小中学校及び養護学校児童生徒の優れた美術作品を展示する「第8回浦添市小中学校美術作品展」を開催いたします。また、引き続き美術館所蔵の作品を修復し、展示公開してまいります。
 
【浦添市立図書館】
 市立図書館においては、本年度より移民史編纂事業に取り組み、浦添市における移民・出稼ぎ等の歴史や本市に与えた影響等を調査するなど、関係資料の整理と記録の保存を行い、移民の歴史を後世に引き継ぎ、今後の国際化時代に対応できる人材の育成に寄与してまいります。
 
【市内史跡・文化財の整備】
 史跡浦添城跡環境整備事業では、第2期事業として浦添グスクの発掘調査と城壁等の復元整備を進めてまいります。また、既に復元整備が完了した、浦添と首里城を結ぶ歴史の道・中頭方西海道に誘導サインや文化財案内板を設置し、豊かな歴史環境に育まれたまちづくりに取り組んでまいります。
 
【青少年の健全育成】
 青少年の健やかな成長を図るため、子ども会育成連絡協議会、青少年健全育成市民会議、少年の船連絡会等の育成・支援をはじめ、子ども体験学習事業、福島県福島市への「少年の船」派遣事業等、体験学習や相互交流の機会を拡充してまいります。さらに、「浦添市・泉州市小中学生交流事業」は、本年度は泉州市の児童生徒を迎え入れることから、市内の児童生徒と相互交流を図り、友好親善と相互理解を深めてまいります。また、社会教育関係団体・機関との連携を図り、地域と一体となって、心身ともに明るくたくましい青少年の育成に努めてまいります。
 
【地域コミュニティ】
 活力ある地域社会は、自治会と行政の良好なパートナーシップのもとに築き上げられるものであり、浦添市の発展にとって自治会の果たす役割は極めて大きなものがあります。そのため、自治会活動を財政的に支援する自治会行政運営補助金の交付、自治会事務所及び敷地賃借料の補助、さらに、改修費の一部の補助を引き続き実施してまいります。
 市民意識の高揚と市民相互の連携を図るための「てだこまつり」は、本年度で第30回の節目となることから、地域や市内団体等との連携を密にし、一層充実させてまいります。
 
【国際交流の推進】
 本年度は、日中国交正常化35周年を記念し「日中友好交流都市小学生卓球交歓大会」が中国・北京市で開催されることから、泉州市の子ども達とともに、浦添市・泉州市小学生合同チームを編成して参加いたします。さらに、泉州市職員を本市に招聘する「中国泉州市研修員受入事業」を実施し、泉州市との、相互交流を推進するとともに、両市の友好交流の絆を深め、国際親善に寄与してまいります。
 また、蒲郡市との文化・スポーツ交流事業、南米移住者子弟研修生受入事業、外国青年招致事業、中学生平和交流事業を実施し、交流事業の充実を図ります。併せて、浦添市国際交流協会ならびに沖縄国際センターと連携して、市民の国際交流への理解と協力を一層深めてまいります。
 
【男女共同参画社会の実現】
 本市の男女共同参画社会の実現にあたっては、「第2次浦添市男女共同参画行動計画(てだこ女男(ひと)プラン)」に基づき、メンズキッチンデーを中心とした地域通貨モデルシステム実証実験に取り組んできたところであります。本年度は、同プランの諸施策を、市民・事業所・行政の協働で推進するため、男女共同参画条例を制定してまいります。
 
第3 ハートがかよう健康福祉都市
 第3は、「ハートがかよう健康福祉都市」についてであります。
 少子高齢化時代を迎え、福祉、健康及び医療についての諸施策の推進は、ますます重要となっております。
 
【地域福祉】
 本年度は、「第二次浦添市地域福祉計画」に基づき、ボランティア養成をはじめ、地域の支援と地域自ら福祉活動を展開することができるよう「コミュニティーソーシャルワーク事業」を実施してまいります。
 
【子育て支援・保育】
 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ育つのは、全ての人々の願いであります。本年度も引き続き「浦添市次世代育成支援行動計画(てだこ親子プラン)」に基づき、各種の子育て支援事業を実施いたします。市立保育所、法人立保育園では、通常保育をはじめ延長保育、障害児保育等、保護者ニーズに応じた保育サービスの充実を図ってまいります。さらに、子育て家庭への育児不安についての相談指導及び子育てサークルの育成・支援、育児相談等を行うつどいの広場、地域で子育てを支え合うファミリー・サポート・センター事業を実施してまいります。
 本市の行政課題である待機児童解消の施策としては、市の計画に基づき保育所整備を行う社会福祉法人に対する施設整備補助金の交付のほか、指定保育施設事業や認可外保育施設助成事業を引き続き実施してまいります。
 本年度は、市内9番目の児童センター「うらそえぐすく児童センター」を浦添小学校区に開所し、また、宮城小学校区児童センター建設事業、前田小学校区児童センター実施設計に取り組み、それぞれに学童クラブの併設を図り、児童の健全育成の環境向上に努めてまいります。さらに、放課後の子どもの安全で健やかな活動場所を確保する「放課後児童健全育成事業」を実施し、保護者の就労支援と児童の健全育成を図ってまいります。
 
【子育て支援・児童福祉】
 子育て支援については、保健、社会、教育などを中心に地域全体での取り組みを目指し、本年度は「育児支援家庭訪問事業」を開始し、児童虐待の早期発見と未然防止に努めてまいります。さらに、「乳幼児健康支援一時預かり事業」の対象施設を2施設へ増設するほか、母子生活支援施設浦和寮における母子保護の実施や子育て短期支援事業等、子育て環境の充実に努め、併せて、女性相談事業等、相談業務の充実に努めてまいります。
 
【高齢者福祉】
 「てだこ高齢者プラン」に基づき、虚弱高齢者やひとり暮らし高齢者をはじめ、要援護高齢者が、より充実した在宅生活を送ることができるよう、福祉サービスの充実を図ってまいります。また、老人福祉センター、地域福祉センター、かりゆしセンターについては、効率的かつ安定的な管理運営を推進するとともに、高齢者の福祉サービスの拠点として、地域の福祉ニーズに応じた総合的なサービスの充実強化に努めてまいります。
 
【障害者福祉】
 ノーマライゼーションの理念のもと策定された「第2次てだこ障害者プラン」に掲げる諸施策の推進に努めるとともに、「障害者自立支援法」に基づき、身体・知的・精神の3障害に係る障害福祉サービスとして、自立支援給付事業、地域生活支援事業の充実に努めてまいります。
 また、重度心身障害者に対する医療費助成や在宅介護手当の支給、紙おむつ支給事業を実施し、障害者世帯の経済的負担の軽減を図ってまいります。
 
【生活困窮世帯への対応】
 生活に困窮する世帯に対しては、適正な保護を行うとともに、その自立を支援するため、社会福祉協議会、民生委員及びその他関係機関との連携を密にし、相談ならびに指導援助等に努めてまいります。
 
【国民健康保険】
 国民健康保険については、被保険者の健康の保持・増進を図るため、人間ドック助成事業、脳ドック助成事業及び操体法普及事業等を引き続き実施してまいります。また、医療費の適正化を図るとともに国保税の収納率を向上させ、国保財政の安定化とその健全運営に努めてまいります。さらに、新たに平成20年度から実施される後期高齢者医療制度に対応するため保健指導計画を策定し、窓口対応専門職員を配置するほか、現行の老人保健制度からの円滑な制度移行に努めてまいります。
 
【介護保険】
 介護保険については、中学校区毎に地域密着型サービスの事業所指定を目標とし、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる環境づくりに努め、さらに、地域包括支援センターを核に総合相談支援や、高齢者虐待の防止等に積極的に取り組んでまいります。また、虚弱高齢者や軽度の要介護者に対し介護予防を積極的に推進し、要介護状態に陥らないよう、また、悪化させないよう努めてまいります。
 
【国民年金】
 老後の生活の支えとなる国民年金については、国との協力連携のもと、市民一人一人の年金権の確保に努めてまいります。
 
【市民の健康づくり】
 豊かな生活をおくるためには健康づくりが重要なことであり、引き続き「3キログラム減量市民大運動」を実施いたします。また、乳幼児から高齢者にいたる各保健事業や精神保健事業の中で健康課題を明確にしながら、その予防活動に努めてまいります。
 メディカルインフォメーションセンターについては専任保健師を配置し、地域と行政・医療が連携して、地域医療情報の周知を図りながら、市民福祉の向上に努めてまいります。
 
第4 安らぎにみちた快適環境都市
 第4は、「安らぎにみちた快適環境都市」についてであります。
 
【地域防災】
 地域防災については、浦添市地域防災計画に基づき、生命・身体・財産を守る防災施策を推進するとともに、市民と行政が連携した防災体制の拡充を図ってまいります。
 
【消防】
 本年度はエアーテントを購入し、大規模災害時における応急処置及び要救助者等の救護活動が展開できるよう備えてまいります。
 
【交通安全・防犯活動】
 交通安全対策については、本年度も関係機関と連携し、交通安全運動を実施するとともに、迷惑駐車及び飲酒運転等に対する指導・啓発に努め、効果的な交通安全活動に取り組んでまいります。さらに、通学路のスクールゾーン広報板等の設置や、小学校毎に交通安全指導員を配置し、登下校時における児童の交通事故防止に努めます。
 犯罪のない安全で明るく住みよい地域社会づくりのため、防犯思想の普及を図り、各自治会に対する防犯灯設置の補助を引き続き実施し、犯罪の防止及び青少年健全育成に努めます。
 
【区画整理事業の推進】
 快適で安らぎにみちた生活環境の整備のため、引き続き土地区画整理事業を推進してまいります。南第一土地区画整理事業については、本年度、国際センター線等の幹線道路の整備のほか、区画道路や宅地造成等の整備に取り組み、南第二土地区画整理事業については、仮換地指定・建物調査を行い、街路安波茶沢岻線及び宅地造成工事に着手してまいります。大宮土地区画整理事業については、未整備箇所の工事の実施及び換地処分に向けた諸作業に取り組んでまいります。
 
【公園の整備】
 公園については、本年度、継続5カ所、新規1カ所の整備事業に取り組んでまいります。浦添カルチャーパークについては、「浦添市てだこホール」の完成に併せて、立体駐車場ならびに市民会館撤去の実施設計に取り組み、また園路・広場等の施設整備を進めてまいります。
 沢岻地内のクニンドーの森公園と牧港緑地については、引き続き用地取得に努めるとともに、施設整備工事に着手してまいります。また、当山小公園についても、本年度、施設整備工事を進めてまいります。経塚公園ならびに新規事業の前田公園については、区画整理事業の円滑な推進を図るため用地取得に努めてまいります。
 
【市民協働のまちづくり】
 「緑化推進事業」については、本年度より新たに「花と緑のまちづくり基金」を創設し、「美らまちサポーター」等による「花と緑のまちづくり推進事業」を一層推進してまいります。昨年度より導入した公園の指定管理者制度を活用し、民間の技術力と地域コミュニティーとのネットワークを広げ、より良い公園の管理運営を推進してまいります。
 世界遺産の追加登録を目指し復元整備が進む、浦添城跡周辺の仲間地区の景観形成を図り、歴史・文化の薫る街なみづくりに取り組んでまいります。
 本市は、昨年度、景観法に基づく景観行政団体となり、独自の景観計画の策定を進めているところであります。本年度は「てだこ市民によるウラオソイ風景づくり」を理念に、景観まちづくり条例を制定してまいります。
 
【環境保全とゴミ対策】
 持続可能な循環型社会を構築していくために、徹底したごみ排出の抑制と、より一層の分別指導を図り、資源の有効活用に係る啓発事業を進めてまいります。また、市民一人一人の環境問題に関する知識の習得や環境保全活動に対する意識の高揚を目指して、環境教育等の講座を開設してまいります。
 
第5 計画の実現に向けて

 第5は、「計画の実現に向けて」であります。
 我が国の財政は、政府の財政健全化に向けた不断の努力により、平成18年度における当初予算の公債依存度37.6パーセントから、平成19年度当初予算で30.7パーセントとなり、6.9ポイント、軽減が図られました。
 しかし、国・地方を合わせた長期債務残高は、平成19年度末で773兆円程度になると見込まれ、さらに、平成19年度当初予算の公債発行額も、25兆4,320億円となっており、依然として厳しい財政状況が続いています。
 そのため政府は、今後、5年間で歳出削減を計画的に実施し、平成23年度を目途に国・地方の基礎的財政収支の黒字化を図るとしております。
 一方、本市の財政事情は、一般会計市債現在高の見込み額をみると、平成18年度末が340億8千万円余で、本年度が333億7千万円余となっており、公債費残高の改善がみられます。しかし、国の交付税制度の見直しや歳出削減の影響は大きく、厳しい財政運営を余儀なくされています。
 私は、このような財政状況下においても、市民サービスを低下させることなく、市民本位のサービスを提供することが行政の責務と考え、「浦添市集中改革プラン」を喫緊の課題として継続して取り組み、尚一層、財政健全化に努めてまいります。
 また、国の「頑張る地方応援プログラム」や地域再生法に基づく「地域整備計画」等の諸制度を活用して、財源の捻出に努め、安定した行政サービスを図ってまいります。
 以上のことを踏まえ、新年度予算は、財政調整基金から6億1千万円、減債基金から1億円、その他基金から1億1千6百万円を取り崩し、緊急かつ重要な財政需要に対応し、限られた財源で最大の効果が得られるよう選択と集中に意を払って、編成いたしました。
 その結果、平成19年度当初予算は、一般会計において307億6千万円、特別会計において263億4,808万3千円、企業会計において30億6,491万8千円の予算規模となっております。
 本定例会にあたり、一般会計予算のほか、多くの議案を提案しておりますが、各議案の詳細につきましては、所管部長等をして説明させていただきます。

 なお、平成18年度、補正予算の議案につきましては、先議案件として、ご審議賜りますようお願い申し上げます。
 何とぞ、議員各位の慎重なるご審議のうえ、議決を賜りますようお願い申し上げます。

 
平成19年2月27日
浦添市長  儀間光男